古民家の探し方|初めての方が迷わない物件探しの手順とチェックポイント
- 7月21日
- 読了時間: 11分
更新日:7月27日
「いつか古民家で暮らしてみたい」「広い庭のある家で、自然を感じながら暮らしたい」「古い日本家屋を直して、自分たちらしい住まいにしたい」
そんな思いから、古民家を探し始める方が増えています。
けれど、いざ探そうとすると、どこで探せばよいのか、何を見ればよいのか、購入してからどのくらい直す必要があるのか、不安に感じる方も多いのではないでしょうか。
古民家探しは、一般的な中古住宅探しとは少し違います。大切なのは、「見つけること」だけではなく、「直して暮らせる家かどうか」を見極めることです。
この記事では、初めて古民家を探す方に向けて、探し方の流れ、確認すべきポイント、内見時の注意点、購入前に相談しておきたいことをまとめました。

目次
古民家探しは「物件を見つける」だけでは不十分
古民家を探すとき、まず気になるのは物件情報です。
空き家バンクや不動産サイトを見て、価格、場所、写真、間取りを確認する方が多いと思います。
もちろん物件を見つけることは大切です。しかし、古民家の場合は、それだけでは判断できません。
築年数が古い家は、見た目が魅力的でも、雨漏り、床の傾き、シロアリ、断熱不足、水回りの老朽化など、購入後に大きな改修が必要になることがあります。
そのため、古民家探しでは、次の2つを同時に考える必要があります。
1つ目は、どんな古民家に暮らしたいか。2つ目は、その家を直して本当に暮らせるか。
家継ぎでは、古民家を「大工の技術で建てられた時を経た木造の日本家屋」と捉えています。単に古い家を探すのではなく、受け継ぐ価値のある家を、現代の暮らしに合う形で再生していくことが大切です。
古民家を探す前に決めておきたいこと
物件を探し始める前に、まずは希望条件を整理しておきましょう。
特に決めておきたいのは、次の項目です。
・どの地域で暮らしたいか
・移住か、二拠点生活か、週末利用か
・家族構成に必要な部屋数
・庭、畑、土間、離れ、納屋が必要か
・車は何台必要か
・学校、病院、買い物、交通の利便性
・購入費とリフォーム費を合わせた総予算
・どこまで自分たちで直し、どこからプロに任せるか
古民家は、物件価格だけを見ると安く感じることがあります。しかし、購入後に屋根、水回り、断熱、耐震、電気配線などの改修が必要になる場合もあります。
そのため、最初から「物件価格+リフォーム費用+維持費」で考えることが大切です。
古民家の主な探し方
1. 空き家バンクで探す
古民家探しでまず確認したいのが、空き家バンクです。
空き家バンクとは、自治体などが地域の空き家情報を集め、住みたい人や活用したい人に紹介する仕組みです。国土交通省も全国版空き家・空き地バンクに関する情報を公開しており、自治体の空き家情報サイトへのリンク集も整備されています。
空き家バンクでは、一般の不動産サイトには出ていない地域の物件が見つかることもあります。
探すときは、次のように進めるとよいでしょう。
1. 暮らしたい県・市町村を決める
2. 自治体の空き家バンクを確認する
3. 全国版の空き家バンクも確認する
4. 気になる物件があれば自治体窓口へ問い合わせる
5. 現地見学の前に、建物状態や改修可否を確認する
ただし、空き家バンクに掲載されている情報だけでは、建物の状態や改修費用までは分からないこともあります。気になる物件が見つかったら、早めに建築の専門家や古民家再生に詳しい工務店へ相談するのがおすすめです。
2. 不動産会社に相談する
一般の不動産会社でも、古民家や古い日本家屋を扱っている場合があります。
特に地域密着型の不動産会社は、まだネットに出ていない情報を持っていることもあります。
相談するときは、ただ「古民家を探しています」と伝えるだけでなく、次のように具体的に伝えると話が進みやすくなります。
・滋賀県内で探している
・庭付きの古い家を希望している
・リフォーム前提で考えている
・予算は購入費と改修費を合わせて考えたい
・住居として使いたいのか、店舗や宿として活用したいのか
古民家は、建物の状態によって購入後の費用が大きく変わります。物件情報を見る段階から「リフォームにどのくらいかかりそうか」も一緒に考えることが大切です。
3. 自治体や地域の情報を確認する
古民家探しでは、建物だけでなく地域の情報も重要です。
たとえば、次のような点です。
・地域の人口や暮らしやすさ
・移住支援制度
・空き家改修補助金
・子育て支援
・交通や買い物環境
・雪、湿気、災害リスク
・自治会や地域活動の雰囲気
古民家は、家そのものだけでなく、地域との関係も含めて暮らしが始まります。
自治体の移住相談窓口や、地域のイベント、現地見学などを活用しながら、実際の暮らしを想像してみましょう。
4. 古民家再生に詳しい工務店に相談する
古民家探しで見落とされやすいのが、物件を買う前に工務店へ相談することです。
「まだ買っていないのに相談してよいのだろうか」と思う方もいるかもしれません。
しかし、古民家の場合は、購入前の相談こそ大切です。
なぜなら、古民家は購入後に、
・構造補強が必要か
・雨漏りがないか
・水回りをどこまで直すか
・断熱をどう考えるか
・耐震性をどう確保するか
・どこを残し、どこを新しくするか
によって、費用も暮らしやすさも大きく変わるからです。
家継ぎでは、物件選びのポイントとして「構造の健全性」「水回りの状態」「アクセス」の確認を挙げており、現地同行や物件チェックの相談にも対応しています。
5. 現地を歩いて情報を集める
古民家は、ネットに出ている情報だけで見つかるとは限りません。
気になる地域がある場合は、実際に現地を歩いてみることも大切です。
現地では、次のようなことを確認できます。
・空き家らしき建物があるか
・周辺の道路幅
・日当たりや風通し
・隣家との距離
・庭や畑の広さ
・地域の雰囲気
・買い物や病院までの距離
ただし、空き家に見える建物でも、所有者がいる私有財産です。勝手に敷地へ入ったり、近隣の方に無理に聞き込みをしたりするのは避けましょう。
気になる建物がある場合は、自治体や不動産会社、地域の窓口を通して確認するのが安心です。

古民家探しで必ず見るべきチェックポイント
古民家を探すときは、雰囲気や価格だけで判断しないことが大切です。
最低限、次の項目を確認しましょう。
建物の状態
・屋根に傷みや雨漏りはないか
・外壁に大きな劣化はないか
・柱や梁に腐食やシロアリ被害はないか
・床が傾いていないか
・基礎に大きなひび割れがないか
・建具や窓の状態はどうか
水回り
・キッチン、浴室、トイレは使える状態か
・給排水管の交換が必要か
・浄化槽か下水か
・井戸水や山水を使っているか
・冬場の凍結リスクがあるか
暮らしやすさ
・断熱性はあるか
・夏の暑さ、冬の寒さに対応できるか
・駐車場は確保できるか
・買い物や病院までの距離は問題ないか
・家族の生活動線に合う間取りか
法的・土地の確認
・再建築できる土地か
・接道条件に問題はないか
・登記情報に不明点はないか
・境界は明確か
・農地や山林が含まれていないか
・文化財や景観条例などの制限がないか
古民家は、見た目の魅力と同じくらい、こうした確認が重要です。特に購入を前提にしている場合は、契約前に必ず専門家へ相談しましょう。
内見時に確認したいポイント
現地見学では、写真では分からないことを確認します。
おすすめは、次のようなチェックシートを用意しておくことです。
屋根や天井に雨漏り跡がないか
床が沈む場所はないか
柱や梁に傷みはないか
湿気やカビのにおいはないか
シロアリ被害の跡はないか
水回りは使える状態か
電気容量は足りているか
窓や建具は使えるか
駐車スペースはあるか
道路幅は十分か
隣家との距離はどうか
日当たり、風通しはよいか
改修したい部分が明確か
見学時は、できれば写真を撮り、あとから専門家に見てもらえるようにしておくと安心です。
また、1回の見学だけで判断せず、朝・昼・夕方、雨の日など、時間帯や天候を変えて確認できると、より暮らしのイメージがつかみやすくなります。

購入前に工務店へ相談した方がよい理由
古民家を買うときに一番避けたいのは、購入後に「思った以上に費用がかかる」と分かることです。
古民家は、建物の見た目だけでは状態を判断しにくいことがあります。
たとえば、
屋根を直す必要がある
水回りをすべて交換する必要がある
床下や柱に傷みがある
断熱工事が必要
耐震補強が必要
電気配線を更新する必要がある
といったことが後から分かると、予定していた予算を大きく超えることがあります。
だからこそ、購入前に「この家は直して暮らせるのか」「どのくらいの費用がかかりそうか」を相談しておくことが大切です。
家継ぎは、日本家屋に精通した大工が担当し、伝統工法と最新の住宅技術を組み合わせて、耐震・断熱・雨漏り対策などを行い、現代の暮らしに合う古民家へ再生することを掲げています。
古民家探しでよくある失敗
失敗1:物件価格だけで決めてしまう
安く見える物件でも、改修費を含めると大きな費用がかかることがあります。
購入費だけでなく、リフォーム費、登記費用、税金、引っ越し費用、維持費まで含めて考えましょう。
失敗2:雰囲気だけで決めてしまう
梁、土間、縁側、庭など、古民家には魅力的な要素がたくさんあります。
しかし、雰囲気だけで決めると、暮らし始めてから寒さ、水回り、動線、収納などで困ることがあります。
「素敵」だけでなく、「毎日暮らせるか」を考えることが大切です。
失敗3:リフォーム費用を後回しにする
購入してから工務店に相談すると、想定以上の改修が必要だと分かることがあります。
気になる物件が見つかった段階で、早めに相談する方が安心です。
失敗4:地域の暮らしを確認しない
古民家暮らしは、家だけでなく地域との関係も大切です。
交通、買い物、病院、学校、自治会、雪や湿気など、実際の暮らしに関わる情報も確認しましょう。
古民家探しからリフォームまでの流れ
古民家探しは、次の流れで進めると分かりやすくなります。
暮らしたい地域を決める
予算と希望条件を整理する
空き家バンクや不動産会社で探す
気になる物件を見学する
工務店や専門家に建物を見てもらう
改修費用の目安を確認する
購入するか判断する
設計・リフォーム計画を立てる
工事を行う
古民家での暮らしを始める
ポイントは、購入前に「直して暮らせるか」を確認することです。
家継ぎに相談できること
家継ぎでは、古民家で暮らしてみたい方に向けて、見学可能なモデルハウスを用意しています。サイト上でも、滋賀県にある古民家リフォームモデルハウスや、大津百町スタジオなど、実際の古民家再生を体感できる場が紹介されています。
古民家探しで、次のようなお悩みがある方はご相談ください。
古民家を探しているが、どこから始めればよいか分からない
空き家バンクで気になる物件を見つけた
購入前に建物の状態を見てほしい
リフォームにどのくらい費用がかかるか知りたい
古民家を快適に暮らせる家に直したい
古い梁や建具を活かした住まいにしたい
断熱、耐震、水回りをどう考えればよいか相談したい
古民家は、ただ古い家を直すだけではありません。その家が持つ時間や素材、職人の技を受け継ぎながら、これからの暮らしに合う形へ整えていくことが大切です。
家継ぎでは、古民家の魅力を活かしながら、現代の暮らしに合う「住み続けられる古民家」を目指しています。

まとめ|古民家探しは「探す」と「直す」を一緒に考える
古民家探しは、物件情報を見つけるところから始まります。
しかし、本当に大切なのは、その家が直して暮らせる家かどうかを見極めることです。
空き家バンク、不動産会社、自治体、地域の情報を活用しながら、気になる物件が見つかったら、早めに専門家へ相談しましょう。
古民家には、新しい家にはない魅力があります。大きな梁、深い軒、庭、土間、縁側、時を重ねた木の表情。
その魅力を活かしながら、安心して暮らせる住まいに整えることで、古民家はこれからの暮らしを豊かにしてくれる住まいになります。
古民家探しで迷ったら、まずは家継ぎのモデルハウスで、実際の古民家リフォームを体感してみてください。
古民家探しで迷ったら、まずは家継ぎへご相談ください。
気になる物件がある方、これから探し始める方、古民家での暮らしを体感してみたい方へ。家継ぎでは、古民家リフォームモデルハウスの見学を受け付けています。

