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古民家の定義は登録有形文化財制度に合わせ、築50年を経過する木造軸組構法の伝統構法、または在来工法の住宅とされていますが、家継ぎでの「古民家」の定義は、大工の技術で建てられた時を経た木造の日本家屋としています。

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田舎暮らしは楽しいだけじゃない。移住前に知っておきたい暮らしの現実

9月4日
読了時間: 10分

自然の近くで、ゆったりと暮らしたい。庭のある家で、季節を感じながら過ごしたい。都会の忙しさから少し離れて、自分たちらしい暮らしを始めたい。

田舎暮らしには、そんな憧れを抱かせる魅力があります。

朝の空気、鳥の声、山や田んぼの風景、広い空。近くの直売所で野菜を買ったり、庭で草花を育てたり、季節の変化を日々の中で感じたり。都市部では得にくい豊かさが、田舎暮らしにはあります。

けれど、田舎暮らしは楽しいことばかりではありません。自然が近いということは、草木や虫、天候、雪、湿気とも付き合うということ。家が広いということは、掃除や管理する場所が増えるということ。地域に暮らすということは、人との関わりや、その土地の習慣も暮らしの一部になるということです。

移住してから「思っていた暮らしと違った」とならないためには、良い面だけでなく、日々の現実も知っておくことが大切です。

この記事では、田舎暮らしや古民家での暮らしを考える前に知っておきたい、暮らしの現実をご紹介します。



田舎暮らしは、自然を楽しむだけでなく自然と付き合う暮らし

田舎暮らしの魅力は、なんといっても自然が近いことです。

山が見える。田んぼや畑がある。季節ごとの草花を感じられる。空が広い。夜が静か。風や雨の音がよく聞こえる。

こうした環境は、暮らしにゆとりを与えてくれます。

一方で、自然が近いということは、管理することも増えるということです。

春から夏にかけては草が伸びます。庭や敷地が広ければ、草刈りや剪定が必要になります。落ち葉の掃除、台風前後の確認、雨どいの詰まり、湿気対策なども暮らしの一部になります。

自然は、眺めるだけのものではありません。近くにあるからこそ、手をかけながら付き合っていくものです。

田舎暮らしを考えるときは、「自然がある暮らしを楽しめるか」だけでなく、「自然の手入れも含めて暮らせるか」を考えておくと安心です。



車が必要になる暮らしも多い

田舎暮らしでは、車が生活の前提になる地域も多くあります。

スーパーへ行く。病院へ行く。子どもを送迎する。駅まで向かう。ホームセンターで日用品や資材を買う。外食や買い物に出かける。

都市部では徒歩や電車で済んでいたことも、地域によっては車がないと不便に感じることがあります。

移住前には、次のようなことを確認しておくと安心です。

最寄りのスーパーまで何分か。ドラッグストアやホームセンターは近くにあるか。病院や診療所までの距離はどうか。駅まで歩けるのか、車が必要なのか。家族で車が何台必要になりそうか。冬や雨の日でも移動しやすい道か。

田舎暮らしは、場所によって便利さが大きく変わります。「静かで景色がよい場所」と「日々の移動がしやすい場所」は、必ずしも同じではありません。

暮らしを始めてから毎日関わることだからこそ、車や移動手段は事前に具体的に考えておきたいポイントです。



買い物や外食は、場所によって選択肢が変わる

田舎暮らしを考えるとき、意外と大切なのが買い物や外食です。

近くにスーパーがあるのか。日用品はどこで買うのか。外食できるお店はどれくらいあるのか。カフェやパン屋、飲食店を楽しめる場所はあるのか。夜遅くまで開いているお店はあるのか。

都市部では当たり前だった選択肢が、地域によっては少なくなることがあります。

一方で、田舎暮らしにはその土地ならではの楽しみもあります。

地元の野菜が並ぶ直売所。昔から続く和菓子店。地元の人に愛される食堂。地域の食材を使ったレストラン。車で少し足をのばして行きたくなるカフェ。

便利さの種類が変わる、と考えると分かりやすいかもしれません。

いつでも何でも選べる便利さは少なくなるかもしれません。けれど、その土地ならではの食やお店との出会いが増えることもあります。

移住前には、観光地として見るだけでなく、普段使いできるスーパーや飲食店を見ておくことをおすすめします。



家や庭の管理に時間がかかる

田舎の家や古民家は、都市部のマンションやコンパクトな住宅に比べて、管理する範囲が広くなることがあります。

庭。畑。納屋。離れ。外まわり。雨どい。庭木。敷地の境界。古い建具や床、壁。

広さは魅力でもありますが、そのぶん手入れも必要です。

草刈りをする。落ち葉を掃く。庭木を剪定する。湿気がこもらないように風を通す。傷んだ部分を早めに直す。台風や大雨のあとに家の状態を確認する。

こうした小さな管理が、暮らしの中に入ってきます。

もちろん、それを楽しみに変えられる人にとっては、田舎暮らしはとても豊かなものになります。庭を整える時間、季節ごとの植物を育てる時間、家を少しずつ直していく時間は、暮らしそのものの楽しみです。

ただし、「広い家に住みたい」「庭がほしい」という気持ちだけで選ぶと、管理の手間に驚くこともあります。

移住前には、自分たちがどれくらい手をかけられるのか、無理なく続けられる広さなのかを考えておくことが大切です。



虫や動物との距離が近くなる

自然が近い場所で暮らすと、虫や動物との距離も近くなります。

夏には蚊や虫が増えます。山や畑が近い地域では、獣害対策が必要になることもあります。古い家では、すき間から虫が入りやすい場合もあります。

これは、自然の近くで暮らす以上、ある程度避けられない部分です。

虫が苦手な方にとっては、最初は戸惑うこともあるかもしれません。ただ、網戸やすき間対策、こまめな掃除、庭の手入れなどで、暮らしやすく整えていくことはできます。

大切なのは、田舎暮らしをきれいな風景だけで想像しすぎないことです。

自然の恵みもあれば、自然との付き合いもある。その両方を知ったうえで暮らしを考えると、移住後のギャップを減らすことができます。



冬の寒さや雪、湿気も確認しておきたい

田舎暮らしでは、季節による暮らしやすさの違いも大切です。

春や秋に訪れたときは心地よく感じる場所でも、冬になると寒さが厳しい地域もあります。山に近い場所や北部の地域では、雪への備えが必要になることもあります。

確認しておきたいのは、次のようなことです。

冬の道路状況。雪が降る頻度。スタッドレスタイヤが必要か。暖房費はどれくらいかかりそうか。家の断熱性はどうか。水道管の凍結リスクはあるか。湿気がこもりやすい場所ではないか。

古い家では、冬の寒さや湿気が暮らしの負担になることもあります。

「夏に見て素敵だった家」が、冬も快適とは限りません。


できれば季節を変えて現地を訪れたり、地域の人に冬の暮らしを聞いてみたりすると、より現実的に判断できます。



地域との関わりは、安心にも負担にもなる

田舎暮らしでは、地域との関わりが暮らしの一部になることがあります。

自治会。地域の清掃。草刈り。祭りや行事。近所付き合い。おすそ分け。困ったときの助け合い。

こうした関わりは、人によって感じ方が違います。

顔の見える関係があることで安心できる人もいます。地域の人とつながることで、その土地に馴染みやすくなることもあります。

一方で、これまで近所付き合いが少ない暮らしをしてきた方にとっては、少し戸惑う場面もあるかもしれません。

大切なのは、地域との関わりをゼロか百かで考えないことです。

その地域ではどのような付き合いがあるのか。どのくらいの頻度で行事があるのか。移住者を受け入れる雰囲気はあるのか。自分たちはどの程度関わりたいのか。

移住前に、地域の空気感を知っておくことが大切です。



「静かさ」が合うかどうかも考えてみる

田舎暮らしの魅力として、静かさを挙げる方は多いと思います。

車の音が少ない。人通りが少ない。夜が暗い。自然の音が聞こえる。

こうした静けさは、心を落ち着かせてくれます。

一方で、人によっては静かすぎると感じることもあります。

夜に出かける場所が少ない。人に会う機会が少ない。刺激が少ない。外食や買い物の選択肢が限られる。家族以外と話す機会が減る。

都会のにぎやかさから離れたいと思って移住しても、静けさが孤独につながる場合もあります。

自分にとって心地よい静けさなのか。家族にとって無理のない環境なのか。人とのつながりをどのように持つのか。

田舎暮らしでは、静かさも大切な確認ポイントです。



不便さを楽しめるかどうか

田舎暮らしには、不便なこともあります。

コンビニが近くにない。

夜遅くまで開いている店が少ない。

公共交通が少ない。

急な買い物に時間がかかる。

宅配や修理の対応に時間がかかることがある。

家や庭の手入れに手間がかかる。

けれど、その不便さがすべて悪いわけではありません。

買い物に行く回数を減らして、まとめて計画する。

地元の直売所を使う。

庭の手入れを暮らしのリズムにする。

家で過ごす時間を楽しむ。

近所の人との関係を大切にする。

便利さを手放す代わりに、時間の使い方や暮らし方が変わることもあります。

田舎暮らしが合うかどうかは、不便さをどこまで受け入れられるかにも関わります。「不便だから無理」ではなく、「何が不便で、どう工夫できるか」を考えてみることが大切です。



仕事や収入の形も考えておく

移住を考えるときには、仕事や収入のことも現実的に考える必要があります。

今の仕事を続けるのか。

リモートワークができるのか。

通勤できる距離なのか。

地域で仕事を探すのか。

自営業や副業を組み合わせるのか。

店舗や工房、宿などを始めるのか。

田舎暮らしに憧れても、収入の見通しが立っていないと、暮らしを続けることが難しくなります。

また、リモートワークをする場合は、インターネット環境も大切です。

通信状況や回線の選択肢、仕事部屋として使える場所があるかも確認しておきたいところです。

住む場所を変えることは、働き方にも影響します。

移住前には、理想の暮らしとあわせて、働き方も具体的に考えておくと安心です。



家族の気持ちを置き去りにしない

田舎暮らしや古民家暮らしは、家族の誰か一人だけの憧れで進めると、あとから温度差が出ることがあります。

自然の中で暮らしたい人。

買い物や外食の便利さを重視したい人。

学校や友人関係を大切にしたい子ども。

通勤時間を気にする人。

虫や寒さが苦手な人。

家族それぞれに、暮らしに求めるものがあります。

移住前には、家族でよく話し合うことが大切です。

どんな暮らしなら楽しめそうか。

何が不安か。

どこまで不便を受け入れられるか。

今の暮らしで残したいものは何か。

移住後に楽しみにしていることは何か。

田舎暮らしは、家族全員の生活に関わります。

誰かの理想だけでなく、家族にとって無理のない形を考えることが、長く続けるためのポイントです。



田舎暮らしは、現実を知るほど楽しみやすくなる

田舎暮らしには、手間も不便もあります。

草刈りが必要。

車移動が増える。

虫がいる。

冬が寒い。

地域との関わりがある。

家の管理に時間がかかる。

けれど、そうした現実を知ったうえで暮らし始めると、不便さも含めて受け止めやすくなります。

「思っていたのと違う」と感じるよりも、

「こういうこともあると分かっていた」と思える方が、暮らしは続けやすくなります。

田舎暮らしの魅力は、便利さだけでは測れません。

自然の近くで過ごす時間、地域の人との関わり、自分の手で暮らしを整えていく感覚。

そうしたものに価値を感じられる方にとって、田舎暮らしは大きな喜びになります。



田舎暮らしを考え始めた方へ

「田舎暮らしに興味があるけれど、自分に合うか分からない」

「古い家で暮らしてみたいけれど、不便さが少し不安」

「移住前に、暮らしの現実も知っておきたい」

そんな方は、まずは実際の地域や住まいを見てみることから始めてみてください。

家継ぎでは、滋賀県での古民家リフォームや、古い家を活かした住まいづくりのご相談を受け付けています。

理想の暮らしだけでなく、日々の買い物、移動、家の管理、寒さや湿気、地域との関わりまで含めて、これからの暮らしを一緒に考えていきます。

田舎暮らしや古民家暮らしを考え始めたら、まずは家継ぎにご相談ください。






 
 
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